【名古屋大学連携協定事業】健康寿命延伸に向けた取り組み
相互に連携し、健康寿命の延伸に向けた様々な取組みを実施します

(写真左:右から 名古屋大学 未来社会創造機構 機構長 佐宗 章弘 様、抗老化グループ グループリーダー 葛谷 雅文 様、抗老化グループ 井上 愛子 様)
名古屋大学COIビジョンによる取組みと連携について
名古屋大学が取り組んでいます産官学連携によるプロジェクトである「名古屋大学COI」の一環として、南知多町の連携協定事業が実施されます。
「名古屋大学COI」では、産学官民連携により、高齢者の方がいつまでも地域や社会で活躍できるように自動運転に関する研究を始めとして様々な研究開発を推進するプロジェクトになっています。
南知多町が連携して行う研究は、「協調領域研究 抗老化グループ」が実施する研究です。抗老化グループは、今後の超高齢社会における健康寿命、運転寿命の延伸を目指して、高齢者の心身の低下、特に認知機能・身体機能の低下(フレイル)を予防するため、介入プログラムを構築し、さらにそれを地域に実装することを目標として、すでに他の自治体や企業などと連携して、様々な取組みを行っています。
令和3年度実施事業について
今年度、名古屋大学と連携して大きく3つの事業を行います。
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タブレット・ウェアラブルウォッチによるICTを活用した健康教育の実施
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元気アップ教室参加者に対し、対面式の健康教育の実施
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65歳以上の方全員へのアンケート調査
(1)タブレットモニターの取り組みについて
ウェアラブルウォッチとタブレットを使用して前半モニター39名、後半モニター39名の合計78名の方が様々な事業に参加してくださいました。
タブレット教室
タブレット教室ではウェアラブルウォッチとタブレットの使い方を学習していただきました。ほとんどの方が初めて触る中、回を追うごとに皆さんの操作が上達していきました。全3回の後は、アフターフォロー教室ということで講師を務めていただいた「内海パソコンスクール」にて、さらに操作を勉強したい方などが参加していただきました。

健康寿命延伸に向けた動画の視聴
タブレットにはあらかじめ33本もの名古屋大学が作成した健康寿命延伸、介護予防につながる動画を搭載しました。皆さんには1日1動画、など自分の生活シーンに合わせて無理のない範囲で視聴していただきました。モニターの皆さんからは「今回の動画で健康に対する興味が沸いた」というご意見や、もともと健康への関心が高い方は「興味のある内容だけ見た」などそれぞれのペースで視聴していただくことができました。

WEB会議アプリ「zoom」による健康長寿大学
健康長寿大学が新型コロナウィルス感染症のまん延により予定していた内容の実施ができませんでした。そこで、「zoom」を活用して、皆さんには全7回、健康に関する講義を受けました。「zoom」には講義をしてくださった名古屋大学の教授の方々も入ってくださり、直接質問もできるなど普段ではなかなか受講する機会のないお話を聞くことができました。また、皆さんお忙しい中で、多い回は15名もの方が「zoom」で講義に参加してくださりました。
日時 | 講義内容 | 講師 |
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第1回 令和3年11月30日 | 加齢に伴う身体の変化(1)~ギアチェンジ入門~ | 渡邊先生 |
第2回 令和3年12月7日 | シニアのための栄養講座~食べて元気に~ | 宇野先生 |
第3回 令和3年12月21日 | シニアのためのトレーニング論 | 藤田先生 |
第4回 令和4年1月11日 | フレイル・サルコペニアと健康長寿 | 葛谷先生 |
第5回 令和4年1月25日 | 加齢に伴う身体と心の変化について~認知症予防~ | 梅垣先生 |
第6回 令和4年2月8日 | 加齢に伴う身体の変化(2)~排泄のお困りごとスッキリ解決~ | 小宮先生 |
第7回 令和4年2月22日 | 始めよう、人生会議 | 山田先生 |

(2)健康長寿大学の取り組みについて
町の介護予防事業「元気アップ教室」とタイアップして、対面型の健康教育の講義を実施するということで、44人の方がご参加いただく予定でした。しかし、断続的に起こる新型コロナウィルス感染症のまん延により講義のスケジュールが組めず、当初の対面型の講義は中止となりました。代わりに後半タブレットモニターが実施することとなった「zoomによる健康長寿大学」をご案内することとなりました。
体力測定会の結果をお知らせします
タブレットモニターと健康長寿大学に参加くださっている方たちを対象に体力測定会を実施しました。年間3回の体力測定を通して効果測定を行います。
第1回目体力測定結果
令和3年5月末に総合体育館にて体力測定を実施し、タブレットモニターと健康長寿大学参加予定の方、合計118人がご参加くださいました。名古屋大学の分析によると2つの大きな特徴がありました。
- 高血圧の方の割合が高い
- 味覚、特に塩味が感じにくい方の割合が高い
高血圧の症状がない方は認知機能が比較的高いという分析も名古屋大学からいただいています。また味覚に関しては、日常的に塩分の過剰摂取(一般的には濃い味付け)に慣れてしまっている可能性があるということでした。
体力測定会に参加した方に限った分析ではなく、参加していない方におかれましてもご自身に当てはまる方はぜひ健康意識向上の一つのきっかけとして捉えていただきたいと思います。名古屋大学の方が分析していただいた広報を掲載します。
第2回目体力測定結果
令和3年10月末に総合体育館にて体力測定を実施し、タブレットモニターと健康長寿大学参加予定の方、合計88人がご参加くださいました。結果につきましては名古屋大学により分析中です。分析ができましたら、またお知らせさせていただきます。
第3回目体力測定
令和4年2月末に総合体育館にて体力測定を実施する予定でしたが、新型コロナウィルス感染症のまん延状況により中止の判断をしました。代替として1回目、2回目の体力測定会に参加していただいた方には、アンケートを送付してご回答いただく形に変更となりました。
(3)アンケートの結果をお知らせします
令和3年5月に「健康長寿に関するアンケート」を65歳以上の方に送付させていただきました。ご回答いただきました皆さま、誠にありがとうございました。名古屋大学で分析の上で町の施策に結果を生かしていきます。
- 対象者:6,319名(65歳以上の方(介護施設入所、長期入院中の方を除く))
- 回答数:1,449名
- 回答率:22.9%
- 分析結果:※回答数も多く、現時点では名古屋大学で分析中です。分析出来ましたら、皆さまにもお知らせします。
協力企業について
今回のタブレット・ウェアラブルウォッチモニター事業の実施にあたり、株式会社Y4.com(福岡県福岡市)と連携協定を締結し、名古屋大学とともに本事業に協働で取り組んでいただくこととなりました。また、株式会社インターネットイニシアティブ(東京都千代田区)も今回の事業でご協力をいただくこととなり、名古屋大学・南知多町・株式会社Y4.com・株式会社インターネットイニシアティブの4者による産官学連携で事業実施することとなりました。
株式会社Y4.com(令和3年4月1日 連携協定を締結)
- 本社所在地:福岡市中央区舞鶴3-1-10 セレス赤坂門ビル4F
- 代表者:代表取締役 安嶋幸直
- 事業概要:IoT(ウェアラブルデバイス)と自社開発したアプリを活用し、特定保健指導や認知症予防など様々なサービスを企業・健康保険組合・自治体・各省庁へ提供している会社です。京都府や神奈川県鎌倉市、長野県松本市など全国様々な自治体と連携して事業に取り組んでいる実績があります。今回、愛知県と南知多町まちづく推進室が取り組む「あいちスマートサスティナブルシティ共創チャレンジ」をきっかけに、このタブレット・ウェアラブルウォッチモニター事業にご協力いただくこととなりました。ウェアラブルウォッチの調達・タブレットやアプリケーションの設定・操作マニュアルの作成など、今回使用する機器の様々な支援を担っていただきます。
株式会社インターネットイニシアティブ
- 本社所在地:東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム
- 代表者:代表取締役社長 勝 栄二郎
- 事業概要:1992年、日本で初めてインターネット接続事業者として創業し、インターネット通信、クラウド、セキュリティ等の技術で社会を支えています。南知多町の医療・介護・福祉等の在宅医療に関わる情報を、多職種間で共有するためのネットワーク「ミーナネット」に使われているIIJ電子@連絡帳サービスを提供している会社です。今回のタブレット・ウェアラブルモニター事業では、タブレットの調達や通信環境の確保を担って頂きます。
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このページに関するお問い合わせ
健康介護課
〒470-3495 愛知県知多郡南知多町大字豊浜字貝ケ坪18番地
電話:0569-65-0711 ファクス:0569-65-0694
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