町長室

町長の施政方針(平成31年4月1日)

 去る12月の選挙におきまして町民の皆さまのご支援を賜り、3期目の町政を担わせていただくこととなりました。新年度においても、就任以来、一貫して取り組んできました「日本一住みやすいまち」を目指し、地域とそこに住むひと、そしてこの町の未来のために力の限りを尽くして参ります。
 5月に皇位継承を控えた本年は、歴史の大きな転換点を迎えることとなります。国においては、少子高齢化の壁に立ち向かい、未来の可能性に満ちた地方創生を力強く推進し、「日本の明日を切り拓く」一年にするとしています。
 本町においては、人口の減少、産業の衰退、地震津波や風水害などの自然災害、そして公共施設の老朽化という4つの危機を克服し、持続する都市を目指す「未来へと続くスタートの年」と捉えています。
 新年度には、町の最も基本的な計画である町総合計画の見直しに着手するほか、学校や保育所の適正配置に向けた具体的な検討に取り組んでまいります。
 行政の基本施策を着実に推進して、更に厚みのある行政サービスをお届けするため、昨年お示しした、「3つの減らすもの」と、「3つの増やすもの」の取組みを新年度においても力強く継続してまいります。
 減らすものでは、医療費、ゴミ排出量、交通事故の3つを引き続き継続いたします。
 昨年より開始した人間ドックの補助内容を見直し実施するほか、風疹抗体価検査・風疹等予防接種を新たに加え、健康づくりと、きめ細かな健康管理を通して医療費の抑制に取組みます。
 ゴミ排出量の抑制については、「がんばるごみ減量化報奨金」の実施方法を一部改めて継続するほか、ミックスペーパーの収集など、引き続き皆さまと共に力を合わせ、取組んでまいります。
 交通事故は、関係団体等多くの方々のお力添えを賜り、交通死亡事故無事故記録を昨日(平成31年3月5日時点)で966日と伸ばし、更新し続けています。悲しい交通事故の撲滅に向けた歩みを止める事はできません。
 一方、増やすものでは、交流の機会、空き家情報、地域の助け合い、の3つと致しました。
 交流の機会では、本町が昨年6月、長野県下諏訪町と姉妹都市提携を締結し、深く広い交流の絆を結びました。今後は、首都圏や海外からも多くの人をこの町に迎え入れ、友好と交流の町として、関係人口の拡大を図ってまいります。
 2つ目の空き家情報では、昨年結んだ愛知県宅建協会との協定を礎に、新たな補助制度を導入するなど、更なる空き家バンク制度の充実を進め、より多くの空き家情報を求めてまいります。
 そして3つ目として、地域の助け合いの絆を新たな増やすものとしてお示しいたします。高齢化率が36%を超える本町では、地域で支えあい、助け合う社会の構築が不可欠です。本町に残る地域の繋がりを生かしながら、更なる助け合いの仕組みを作るため、地域包括ケアシステムの構築に向けた地域支えあい協議体の設置を進めてまいります。
 いずれの施策も行政のみでは成果をあげられるものではありません。地域の皆さまや様々な団体、多種多様な事業者の皆さま、そういった方々との協力・連携により、行政運営を進め、成果を求めてまいります。
 次に予算編成にあたっては、持続可能な行財政運営を目標に、消滅可能性自治体として名指しされた本町が将来にわたって存続できるよう、PDCAに基づく使途の選択と効果の検証による査定を行い、編成をいたしました。
 まず、ハード事業としましては、漁港施設などのインフラ整備を計画的に進めるとともに、学校給食センター整備事業の実施設計業務、師崎山ノ神の避難場所及び避難経路の用地購入、町総合体育館の吊天井耐震化・LED化工事の設計業務、小中学校のトイレ洋式化等を計画的に実施して、強く快適な施設整備を進めます。
 また、老朽化した豊丘むくろじ会館特別教室棟の解体工事のほか、地震発生時に倒壊の恐れのあるブロック塀の撤去工事に対して補助金を交付し、安全・安心のまちづくりを推進します。
 ソフト事業では、町の最も基本的な計画である次期総合計画の策定作業に着手いたします。
 また、学校施設の長寿命化と規模適正化、保育所の適正配置に係る計画策定に向けた検討を進め、公共施設適正管理の取組みを前進させます。
 未来を担う子育て世代を応援するため、子ども子育て支援事業計画の策定を進め、妊婦の方の歯科検診事業を新規に開始するほか、各学校で実施している野外キャンプ活動等への林間学校補助金を拡充します。
 空き家バンクにおいては、宅建事業者や空き家所有者との連携のもと、新規物件の登録・利活用の促進のため、新たな補助金を創設し、制度の充実を図ります。加えてタウンプロモーション事業と連携し、本町の魅力発信と移住・定住促進を進めます。
 新年度予算には、地域の安全性を高めながら、いきいきとした交流の輪を広げ、様々な世代の方が多様な生き方を選択できる町、即ち、持続する町の礎となる事業を計上いたしました。
 我々は、更なる行政サービスの向上に精進し、信頼をより高めるよう努力してまいります。そして皆さまには私たちと共に、心ひとつに、南知多町を明るい未来に導くため、力を合わせていただきますようお願い申し上げ、新年度に向けての施政方針とさせていただきます。